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歯舞群島・多楽島出身の福沢さん 標津の絵はがきを制作

 北海道写真協会の会友で同協会中標津支部長を務める標津町在住の福沢英雄さん(83)が、町内の四季折々の景色などを撮影した絵はがきを制作した。基幹産業の酪農、漁業の様子など、標津をよく知る町民ならではの視点で切り取った。全8種類(各300枚)を町内外の関係者らに配るという。(北海道新聞デジタル2024/4/4)

 標津の良さをアピールして観光振興につなげるのが目的。約3年がかりで撮影した写真から選び、手弁当で3月に完成させた。目を引くのは知床連山の一つ、遠音別(おんねべつ)岳(1330メートル)の南側斜面の残雪が、振り返っているキツネの姿のように見える「見返りギツネ」。このほか漁師が大量のホタテを前にほほえむ様子、たくさんの牛、国後島と町花のハマナスを一緒に写した写真など、標津らしい場面をとらえた。

 福沢さんは北方領土歯舞群島多楽島の元島民で、語り部として修学旅行で来た中高生らに講話をしている。「来町した学校長らに渡し、次の年もまた来てくれるように種をまきたい。お世話になった町民らにも贈る」と話す。