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サハリン—北方四島定期船をクルーズ船として活用する州政府の企画に地元から疑問の声

4月~5月にサハリン—北方四島の定期航路に就航する「ネベルスキー提督」号と「パベル・レオ―ノフ」号をクルーズ船と位置づけ、観光客も乗船させるサハリン州政府観光省の企画に、地元住民は首をかしげている。エコツーリズムスペシャリスト、オクサナ・リズニッチさんは「サハリンの旅行会社には人気だろうが、国後島の住民にとって何の利益にもならない。貨客船はクルーズ船として使用できない。桟橋は時間単位でスケジュールが決まっている。漁船が水揚げするので何時間も係留できない。住民が手術のためにサハリンの病院に行くと想像してみてほしい。クルーズ客が町を観光している間、病人は港で何時間も待たなければならなくなる」--。彼女は、クルーズが観光客にクリル諸島の美しさを見るのに最適な方法ではないと考えている。地元の自然の美しさを存分に楽しむためには、一つの島を選んで滞在する必要があると指摘している。南クリル行政府のゴミレフスキー市長は、この問題についてコメントを控えているが、13日に公聴会が開かれる。当局の立場は住民がどのような意見を表明するかによって変わるだろう。(サハリン・クリル通信2021/4/13)

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