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「国後の病院は新型コロナにかかった家族の入院を拒否した」

サハリン在住のコソボ・ユリアさんがインスタグラムで、新型コロナウイルスに関する国後島の現状に警鐘を鳴らしている。彼女は先週水曜日に両親に電話した。その時、父親はすでに新型コロナウイルスに感染していた。彼は抗生物質と抗ウイルス薬を処方された。高校生の末娘が両親と一緒に暮らしている。病院でCT検査は行われなかった。装置はあるが機能していないのだ。国後島には薬がないので、ユリアさんはサハリンで必要な薬を買って、航空便で両親に送っている。そして彼女の母親も病気になった。絶えず足が痛み、人の手を借りなければ動けない状態になった。島の医師は新型コロナウイルスではないからといって、入院を拒否した。昨日24日、ユリアさんは知事と国後島の病院に電話をかけた。ユリアは両親を助けたいと思っている。「国後島で医者が勤めに出てくることは少ない。休んでばかりだ。私の両親だけでなく、おそらくユジノクリリスクの人はみんな同じ状況だろう。病院に十分な医師がいるわけではない。助けを待つ場所はどこにもない。クリルの人々はどうすればいいの…サハリンにいる私に出来るのは、薬を送ることとインスタで警鐘を鳴らすことだけ」と語った。これにサハリン州の知事が反応した。国後島の病院の医師はユリアさんの母親を入院させたのだ。(Citysakh.ru 2020/11/25)

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