北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

「国後島には世界クラスの波があった」-サーフィンの代表チーム監督が絶賛

サーフィンのロシア代表チームは国後島での2週間の公式合宿を終えた。モスクワへの出発を前に、サハリンのサーフィン愛好者と懇談した。サハリン州政府のブレンコフ・スポーツ大臣は「東京オリンピック直前の合宿地に国後島を選んでくれたことに感謝した。ロシア・サーフィン連盟のタチアナ・ドゥドバさんは「これは歴史的な出来事。サハリン地域は波とロジの点で最高の場所の1つだ。ホテルを出るとすぐ海岸があり、クルマで移動する必要もない」と振り返った。代表チームのペドロ・バルブド監督は「それは信じられない驚きだった。数日間、世界クラスの波を見ることが出来た。そんなすばらしい波でトレーニングできる場所は限られている。国後島ではそれが可能だ」と語った。代表チームは8月に国後島に戻ってくる。温かな季節に海の状況を確認するためだ。(サハリン・インフォ2021/4/15)

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択捉島・紗那 芸術学校の先生が陶芸、木工の作品展を開催

択捉島リリスク(紗那)の子供芸術学校の教師を務めているウラジミール・コルネイシコフさんの陶芸や木工作品を集めた展示会が芸術学校のホールで開催されている。コルネイシコフさんは、芸術学校に来る前は、全国の木造教会の設計、建設に携わっていた。彼の最初の職業は建築家である。陶芸に取り組み始めたのはそう古いことではないが、実験的な創作を重ねて独自の制作手法を手に入れた。芸術学校の学習科目にも「粘土モデリング」が開設され、子供たちは州や全ロシアの大会で繰り返し入賞するようになっている。展示会は5月中旬まで開かれている。(サハリン・インフォ2021/4/15)

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州議会副議長に78歳のA氏が就任 南クリル地区のゴミレフスキー市長の父親

サハリン州議会の副議長に南クリル都市管区(国後島色丹島歯舞群島管轄)の市長を務めるゴミレフスキー氏の父親が就任した。前副議長がコルサコフ市長に転身したことによりる。秘密投票の結果は賛成22票、反対1票、白票1票だった。副議長になったA(サフコム通信は副議長がメディアの自由を制限したことについてジャーナリストに謝罪するまで、氏名ではなく「A」と表記することにした)は、あいさつで「私は4人の知事と働いてきた。やるべきことは山ほどあるが、各地区の課題について各議員と連携して取り組む」と語った。Aは2007年から議員を務め、現在78歳。所属は統一ロシア。先日は、イベントに参加した際に階段で転倒するなど、その年齢からくる健康問題は依然として物議をかもしている。(サハリン・インフォ2021/4/15)

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サハリン--国後、択捉便 5月1日から10月30日まで毎日運航

オーロラ航空は5月1日から夏ダイヤに移行し、これに伴ってサハリン--国後島、サハリン—択捉島線を毎日運航する。夏ダイヤは10月30日まで。機材はボンバルディアQ400(最大座席78席)を使用、片道5,950ルーブルである。(astv.ru 2021/4/15)

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今年夏、国後島・古釜布にサーフィン学校 競技普及と合宿地アピール

ロシアのサーフィン代表チームが東京オリンピックの準備のために国後島にやって来た。これまで、世界大会の準備は海外で行われてきたが、「ハワイに負けない波が来る」と選手たちには好評だ。代表チームはポルトガル人の監督とともに2週間滞在した。その間、南クリル地区のゴミレフスキー市長と懇談し、今年の夏に国後島でサーフィン・スクールを開設することが決まった。サーフィンの普及と他の地域から合宿やキャンプの受け入れをアピールするためだ。サーフィンの最高のアスリートとインストラクターが島を訪れるだろう。(kurilnews.ru 2021/4/13)

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「自由訪問見送り寂しい」元島民 ビザなし早期再開望む

 千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)が本年度最初の北方領土ビザなし渡航となる5月の国後島への自由訪問を断念したことに、元島民らは落胆を隠せない。新型コロナウイルス禍の特殊事情に理解を示しつつも、昨年も全てのビザなし渡航が中止になっており「高齢化が進む元島民のふるさとへの思いに応えてほしい」と早期再開を望む声が上がっている。

(北海道新聞釧路・根室版2021/4/15 )

 「新型コロナが収束しないと難しいのは分かるが、見送りとなると寂しい」。古林貞夫さん(82)=国後島出身=はそう語る。

 漁業の仕事の都合で今年のビザなし渡航への参加は予定していなかったが「参加した仲間から島の様子を聞くことで『自分も次は参加しよう』という刺激になる。今のように先が見通せないと、気持ちもしぼんでしまう」と早期再開を願った。

 千島連盟根室支部長の宮谷内亮一さん(78)=国後島出身=は「故郷や墓地を訪れるのは人道的なもの。新型コロナだから何もできないと諦めるのではなく、できることを具体的に模索してほしい」と訴える。

 河野太郎沖縄北方担当相が記者会見でビザなし渡航参加者へのワクチン接種は「優先順位に入っていない」と述べたことについて「ビザなし実施を重要視していないと、ロシア側に誤ったシグナルを与えるのではないか」と懸念する。

 千島連盟副理事長の河田弘登志さん(86)=歯舞群島多楽島出身=は「新型コロナが収まらないと難しい。全国からビザなし渡航の参加者が根室に集まるのもいかがなものか。早く収束するよう祈るだけだ」と話している。(武藤里美、黒田理)

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5月の国後島自由訪問断念 千島連盟

 北方領土の元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟、札幌)は14日、本年度の北方四島ビザなし渡航の日本側第1陣として、5月14~17日に予定していた国後島への「自由訪問」の実施を断念した。新型コロナウイルスの影響で、日ロ間の協議が進んでおらず、予定通りの訪問は困難と判断した。新型コロナの感染状況は全面中止に追い込まれた昨年から大きくは改善しておらず、今年も実施のめどが立たない状況が続きそうだ。(北海道新聞2021/4/15)

 千島連盟は14日、今回の自由訪問に参加を希望していた元島民ら19人に対し、実施を断念したことを文書で通知した。国後島出身で千島連盟の脇紀美夫理事長(80)=根室管内羅臼町=は「元島民としては一日でも早く、事業の開始を願うだけ。コロナが収束に向かい、一回でも多く実施できることを望む」と話した。

 四島ビザなし渡航は《1》元島民らとロシア人島民の相互理解促進を目的としたビザなし交流《2》元島民の遺族による北方領土墓参《3》元島民と家族が元居住地を訪れる自由訪問―の三つの枠組みがあり、例年は3月の日ロ代表者間協議で年間の事業計画を決めてきた。

 ただ今年はコロナ禍で協議のめどが立っていない。日ロ外交当局間では電子メールによる調整が続いているものの、四島側にはビザなし実施に伴う新型コロナの感染拡大を懸念する声が強く「具体的な計画を立てる段階には至っていない」(日本側関係者)という。

 日本側は、5月中に北方領土墓参とビザなし交流もそれぞれ1回予定しているが、実現は困難とみられる。(村上辰徳、古田夏也)

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