北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

択捉島に中国人観光客 国後島には中国企業が進出

国後島エコツーリズムを推進する「南クリルの観光」のテレグラムチャンネルによると、択捉島に中国人観光客が訪れ、国後島には中国企業が進出しているという。「ですでに3組の中国人観光客が択捉島を訪れており、地元紙クラスヌイ・マヤーク(赤い灯台)紙は、さらに増えるだろうと報じており、「天空帝国の住民はこの島を訪れることだけでなく、択捉島での共同事業の展開にも興味を持っている」としている。一方、国後島にはすでに中国人企業が進出しており、多くのロシア人観光客がユジノクリリスク(古釜布)の店にいる「中国人」に興味を示している。(南クリルの観光テレグラム2023/7/22)

北方四島、日本領と認めず 習主席、ロシアに歩み寄り

(産経新聞2023/4/4)

中国の習近平国家主席がロシアのプーチン大統領と先月20~21日に行った会談で、北方四島の領有権問題について「(どちらか一方の)立場を取らない」と表明していたことが分かった。中国関係筋が3日までに明らかにした。中国は1964年に最高指導者だった毛沢東北方四島は日本領だと明言して以降、その認識を崩していなかったが、ロシア側に歩み寄り、中立の立場に変更した。

昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻で、北方領土問題解決を含む日ロ間の平和条約締結交渉は中断。中国の立場変更を受けてロシアが自信を深め、対日姿勢をさらに硬化させることは確実で、領土返還交渉はいっそう困難になった。

同筋によると、プーチン氏が中ロ首脳会談で、昨年3月にロシアが北方四島に設置した免税特区の活性化が重要だと指摘。先月16日の岸田文雄首相と韓国の尹錫悦大統領による首脳会談で日韓関係が改善したため、韓国企業による投資は望めないとの認識を示し、中国企業の投資を要請した。これに対し、習氏は領有権問題については「立場を取らない」と表明した。(共同)

サハリンの旅行会社が​​中国市場に参入 国後・択捉も売り込み

(mybusiness65-ru 2023/5/15)

サハリン州政府の支援を受けて、旅行会社11社が中国・広州の展示会でツアー商品をPRする。サハリン観光を売り込む「おもてなしのサハリン」の責任者であるマキシム・ネピサリエフ氏は「夏の主な場所はアニワ灯台、ブッセ湖、ヴェリカン岬とエフスタフィヤ岬、ティカヤ湾、悪魔の橋などだが、クリル諸島国後島択捉島へのツアーも企画している。外国人旅行者を呼び込む準備はできている」と語る。

サハリン—中国・ハルビン直行便が6月から再開

(sakh online 2023/6/6)

オーロラ航空は6月6日、ユジノサハリンスク--ハルビン線の運航を再開した。10月24日まで毎週火曜日に運航される。オーロラ航空コンスタンチン・スコレブリク総局長は「今日、オーロラ航空はユジノサハリンスクからハルビンへの直行便を再開した。これは1998年から運航している歴史ある路線で、今年25周年を迎える。ハルビンへの航空便の再開により、サハリンの住民は友好的な中国を再び訪れることができ、両国間の互恵的な経済・文化関係の発展に大きく貢献するだろう」とコメントした。機材はDHC-8 Q400で飛行時間は3時間。初便のチケットはあっという間に完売した。