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国後島 開発とともに失われつつある自然や文化

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北方四島の話題

 citysakh.ru 2019/3/25

国後島で道路整備のために島のシンボルだったイチイの老木が伐採されたが、近年急速に開発が進む島内では貴重な自然や文化が失われつつある。オトラダ(近布内)地区にある「悪魔の門」は自然のランドマークで、「悪魔の指(ローソク岩)」と呼ばれる2つの岩からなっているが、直ぐ近くで頻繁に採石が行われている。オトラダ地区では団地が造成されるなど開発が進んでおり、行政府は「かつて繁栄した村の再興」をアピールしている。しかし、砕石が進んで岩の複合体が破壊されると、2つの「悪魔の指」も失われるのではないかと、地元住民は心配している。住民の憩いの場だった南クリル岬(大崎)では、セメントやコンクリートが混じった汚水が海中投棄されたり、都市部の開発工事のための砂利が採取されている海岸線でも景観破壊や汚染が進行している。

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