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サハリン地方裁判所 択捉島を管轄する元クリル市長の有罪判決を支持

北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2018/12/31

職権乱用などの罪で一審で有罪判決を受け、控訴していた択捉島などを管轄するクリル地区の元市長ニコライ・ゴリュークに対して、サハリン地方裁判所は一審判決を支持した。択捉島の新聞「赤い灯台」が報じた。ゴリューク元市長は2014年、別飛地区の給水・衛生システムの公共工事に際して、請負業者が納期までに工事を完了していないにもかかわらず、市の予算から業者に対して請負額を支出させ、市に950万ルーブルの損害を与えた。一審判決でゴリューク元市長は懲役刑を免れ、罰金6万5,000ルーブルを命じられたが、判決を不服として控訴していた。クリル地区の市長経験者で摘発されたのは彼が初めてではない。2012年には、クリル地方裁判所は元市長ティグラン・アベニャンに対して詐欺の罪で有罪判決を下したが、今年12月、サハリン地方裁判所は一審判決を覆している。

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リューク元市長

 

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アベニャン元市長