❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2018/12/15
クリル諸島の日本への引き渡しに反対する無許可の集会は、市当局や警察を刺激しないように静かに行われた。12月15日、ユジノサハリンスクの勝利広場に集まったのは150人。(※ASTV.RUの報道では約200人)反対集会は市当局の許可を得ないまま実施された。集会を呼びかけたロシア共産党の支部は15日に勝利広場での開催を市当局に届け出たが、市は同じ会場で他の行事が入っているとして、22日に延期するよう回答していた。サハリンではこれまでも様々な抗議集会が開かれたが、そのたびに当局はあらゆる方法で人々の声を抑え込もうとしてきた。参加者の1人は「私は反対集会を禁止しようとした当局の対応について非常に否定的だ。クリルを巡る領土問題は存在しない。それは人為的に作られたもの。クリルは私たちのものであり、交渉する必要はない」と話した。2004年に行われた同様の反対集会には数千人の市民が広場に集まり、その中には多くの若者たちがいた。
