北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

北方領土問題「忘れないで」倶知安で交渉経過パネル展

 【倶知安】7日の「北方領土の日」に合わせ、北方領土問題に関心を高めてもらうためのパネル展が町北1東2の後志総合振興局道民ホールで開かれている。(北海道新聞小樽後志版2023/2/3)

 振興局主催。会場では、旧ソ連色丹島歯舞群島の引き渡しに同意した1956年の日ソ共同宣言、日本とロシアの間で四島の帰属問題を認めた93年の東京宣言など、領土交渉の経過をまとめたパネルを掲示している。

 また、管内の中学生が「北方領土の日 忘れないで」などのメッセージとともに描いたポスターを展示。領土返還要求の署名コーナーも設けられている。

 20日まで。観覧無料で平日のみ開放。(須藤真哉)

 

南クリル地区議会開会 観光地のゴミ問題やカモメの糞害対策を議論

国後島色丹島歯舞群島を管轄する南クリル地区の定例議会が2月1日、開会し、観光名所でのごみ収集、ゴリャチー・プリャジ(瀬石)の温泉とプール修理、カモメの糞害、オトラダ(近布内)の診療所の建設問題について建設的な議論が行われ、議会議員たちは、行政と市民のための具体的な提案を作成した。(ShikotanNews 2023/2/1)

 

択捉島・紗那 建設中のクリル中学校、4月引き渡しへ

択捉島リリスク(紗那)で建設中のクリル中等学校は、今年4月に引き渡しが予定されている。繁忙期には180人を超える作業員が働いていた現場も、今は27人で、電気工事と塗装が行われている。校舎の中はどのような造りなのか、気になる島民のために「赤い灯台」が一足先に紹介する。工事を請け負うギドロストロイの現場責任者であるアレクサンドル・ルキャンチェンコ氏が案内してくれた。(地元紙「赤い灯台」テレグラムチャンネル2023/1/31)

 

ロシアの生態認証パスポート マイクロチップ不足で受付停止

マイクロチップを埋め込んだロシアの新しい外国用パスポートの発行申請の受付が2日から停止された。ロシアのメーカー「ミクロン」が製造機器のアップグレードを終えた後に、受付を再開するという。新しい外国用パスポートはマイクロチップを埋め込んだ生体認証タイプで、有効期間10年。個人情報が縫い付けられることでパスポートチェックが迅速になる。受付停止の理由は、マイクロチップの不足。西側からの輸入品に代わるロシア産チップの生産を進めているが、最近、マイクロチップの需要が著しく増加したためという。「ミクロン」は将来の需要の増加に対応するため設備機器を再構成し、技術プロセスを最適化している」と関係者は説明する。当局は、緊急に海外に渡航する必要がある人は、従来の5年有効のパスポートを取得するよう呼び掛けている。(サハリン・メディア2023/2/3)

astv.ruは「ミクロンの工場は生産を拡大しているとされ、年初から10万個を生産したが、それらは解体された」と書いている。

 

択捉島 視界がきかない猛吹雪の中、路線バスが迷走

2月2日、猛烈な吹雪に見舞われた択捉島。クリリスク(紗那)とキトヴイ(内岡)を結ぶ道路を走行中の路線バスが視界が全くきかない吹雪の中を走行中、車線を右に左に変えながらよろよろ走る様子がビデオに収められた。バスの運転手はハザードランプを点灯させ、なぜか左側車線を通行(※ロシアは右側通行)。ハンドルを右に切って車線変更した瞬間に、対向車線から車が出現するなど危機一髪のシーンも。ビデオは後続の車が撮影したもので、猛吹雪の中、バスは時折、視界から消えた。サハリン州の緊急事態省によると、視界不良と吹き溜まりの影響でクリリスク(紗那)--ブレベスニク(天寧)間が通行止めになっている。(astv.ru 2023/2/2)

https://youtu.be/GiXJmtRgh6U

 

択捉島の「白い崖」をイメージ ブロガーとデザイナーがコレクションを発表

ロシア極東のトップブロガーであるドミトリー・クリコフさんとデザイナーのオルガ・ギンズブルクさんのコラボレーションで、択捉島の有名な「白い崖」(※ビラ海岸)などをイメージした衣類や靴下などが開発された。2人は択捉島やサハリンの自然にインスピレーションを得てスエットスーツやTシャツ、ベストなどを製作した。(citysakh.ru 2023/2/2)



 

国後島、択捉島、色丹島を含む千島列島12島を巡るクルーズ 56.5万ルーブル

ロシアではクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の島々を巡るクルーズのチケットが販売開始となった。ユジノサハリンスクからカムチャツカ地方のペトロパブロフスク・カムチャッキーを経て、クリル諸島の主要な島を訪ねるツアーは往復料金で56万5,000ルーブル。6月28日から7月8日までの10日間。募集人員は10人で2人のガイドが同行する。使用する船は小型探検船「オメガ(全長30m、全幅6m)。訪問する島はパラムシル島、アトラソフ島、ヤンキッチ島、ケトイ島、ウルップ島、オネコタン島、シムシル島、択捉島国後島色丹島など12の島々。サハリン州政府はクリル諸島をめぐる手軽なクルーズの開発を通じて、クリル諸島での滞在期間を延ばすことを計画しており、2023年からミニクルーズを実施すると発表していた。(sakh.online 2023/2/2)