北方領土の話題と最新事情

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制裁で国歌使用できず「カチューシャ」斉唱を検討 ロシアオリンピック委員会

ロシアオリンピック委員会選手委員会のソフィア・ベリカヤ委員長は14日の会議で、WADA(世界アンチドーピング委員会)の制裁措置として、国際大会でロシア国歌が使用できないことから、今後2年間、国歌の代わりに誰もが知る愛唱歌「カチューシャ」の斉唱を提案した。2019年にWADAは国際大会へのロシア選手の参加に制裁を課した。特に、競技会で国旗や国歌なども使用できなくなった。停止期間は4年間とされたが、ロシアはCAS(スポーツ仲裁裁判所)に控訴し、2022年12月までの2年間に短縮された。ベリカヤ委員長は「今後2年間に使用する歌について話し合い、オリンピック委員会に対して、誰もが知っていて、子供たちからも愛されている『カチューシャ』を使用するよう求めた」と語った。「カチューシャ」は早ければ東京オリンピックで鳴り響くことになるが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、実施できるかどうか疑わしい状況だ。(astv.ru 2021/1/15)

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国後島、色丹島の生徒が全ロシア学術リンピックに参加 市立資料館も視察

全ロシア学術オリンピックのサハリン州大会が1月13日-14日に国後島ユジノクリリスク(古釜布)で開かれた。新型コロナの影響で、国後島色丹島の生徒たちはリモートで参加した。生徒たちは9つの科目でサハリンの他地域の子供たちと知識を競った。色丹島クラボザボツコエ(穴澗)の中等学校から初めて参加した9年生と10年生たちは、知識テストを前に南クリル地区行政府内の市立資料館を訪問した。資料館には色丹島関係の書類が1万点以上保存されており、生徒たちは「親戚や祖父母に関する資料があるかもしれない」と興味深そうにのぞき込んでいた。ガリーナ・フィリモノフナ館長は「南クリル地区の歴史に直接触れてもらうことが狙い。そこから愛国教育が始まる」と話していた。(krilnews.ru 2021/1/15)

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国後島・古釜布の生徒がレスリングのサハリン州選手権で優勝

サハリン州のフリースタイルレスリング選手権がユジノサハリンスクで開催され、18歳未満と21歳未満クラスで、国後島ユジノクリリスク(古釜布)の生徒が好成績を収めた。18歳未満の60kg級では15歳のアレクセイ・フェズィジェフ君が1位、21歳未満の74kg級では19歳のムラド・ガサンガジエフ君が1位、同70kg級のマキシム・チェルボイ君が3位に入った。(kurilnews.ru 2021/13)

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南クリル地区に220回分の新型コロナワクチン 来週月曜から接種

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の南クリル地区中央病院のタチアナ・ゾロトエドバ院長は、南クリル地区の国後島色丹島住民用に220回分の新型コロナワクチン「スプートニクV」が割り当てられたことから、来週月曜日から接種を開始すると語った。現在、接種を受けるリストを作成している。また、追加のワクチンは2週間以内に届く予定という。これに先立ち、サハリン州のリマレンコ知事はサハリンとクリル諸島の住民に対して、スプートニクVを積極的に接種するよう強く呼びかけた。サハリン州政府は連邦保健省とワクチン供給に関する協定を結び、新たに9000回分を確保している。(kurilnews.ru 2021/1/15)

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新造船「ネベリスコイ提督号」の船内を視察 サハリン州選出議員

ロシア国家院(下院)のゲオルギー・カルロフ議員(サハリン州選出)が今春、サハリン--南クリル諸島航路に就航予定の新造貨客船「ネベリスコイ提督号」を視察した。案内したウラジミール・マルチュク船長は「この船はどんな嵐にも耐えられる全天候型の砕氷船。近く、造船所があるサンクトぺテルブルクを出港し約60日かけてサハリンのコルサコフ港に向かう。天候にもよるが3月末までには到着予定だ」と説明した。「ネベリスコイ提督号」は乗客146人と24個のコンテナを積載。荷揚げ施設がない岸壁にも対応している。また、障がい者用キャビンや授乳室なども完備している。同じく南クリル諸島航路に投入される姉妹船「パベル・レオーノフ号」も、その後サハリンに到着する。(astv.ru 2021/1/14)

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サハリン州 年末年始休暇中150人の赤ちゃん誕生 択捉島でも1人

年末年始の休暇中にサハリン州では男児74人、女児76人の合わせて150人の赤ちゃんが生まれた。116人だった昨年の年末年始に比べて3割増となった。トップはユジノサハリンスクにある周産期センターで、10日間の休暇中に60人が誕生した。次いでユジノサハリンスク市立病院49人だった。択捉島リリスク(紗那)の病院でも1人の赤ちゃんが生まれた。(サハリン・インフォ2021/1/14)

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海洋ゴミに傷つけられるトドを救おう 活動家らが署名活動

海洋ゴミのロープや網に絡まって傷ついているトドを救おうと、ボランティアグループが政府に対して救助の仕組みづくりを求める署名活動を行っている。サハリンとカムチャツカで繁殖しているトドは、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに掲載されている。しかし、プラスチックゴミやロープ、網が首に巻きつく事故は、サハリン西海岸のネべリスクだけでも2016年10頭、2017年17頭、2018年9頭、2019年は20頭と増えている。ボランティアグルーブは、多くの人にこの問題の重要性を理解してもらうためには公的な取り組みが不可欠として、ロシア政府のアブラムチェンコ副首相に対して、海洋ゴミが原因で負傷したトドを救助するシステムづくりを関係当局に指示するよう訴えている。(サハリン・インフォ2021/1/14)

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