❐北方四島の話題
kurilnews.ru 2019/11/8
警察官の日(11月10日)を前に、国後島ユジノクリリスク(古釜布)で式典が行われた。ヴィクトル・ファルバチュク署長が「この10か月間に、南クリル地区では84件の犯罪が発生し、検挙率は96.4%。サハリン州内で犯罪率が最も低い地域となっている」と語り、警察官の労をねぎらった。南クリル地区のブラセンコ市長は挨拶の中で、警察官用の新しいアパートが提供されると話した。
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サハリン・インフォ2019/11/8
https://sakhalin.info/news/180046
11月8日未明、国後島ユジノクリリスク(古釜布)市内をクマが徘徊、林業関係者が監視している。不測の事態に備えて、射殺処分の決定が下されている。
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サハリン・インフォ2019/11/8
〇…今年、クリル自然保護区には記録的な観光客が訪れた。自然保護区内にはゴロブニン火山(泊山)とチャチャ火山(爺々岳)の2つのエコ・ツアールートがあるが、入域許可証を取得して訪れた人は1,200人を超え、前年より30%増加した。
10年前の観光客は500人
〇…10年前に、保護区を訪れる観光客数は年間500人だった(2009--2014)。この中にはビザなし交流で訪れる日本人は含まれていない。2015年--2016年は900人--945人に増加。これはサハリンからの定期船が2隻体制となり、空港が再建されて増便となったことが要因と考えられる。
サハリンからの航空運賃値下げで観光客増加
〇…しかし、2017年には定期船が1隻となり、飛行機の運賃が高騰したため760人、2018年は836人に減少した。2019年春から、クリル諸島の居住者でなくとも割安な島民用の格安チケットが購入出来るようになり、南クリルへの観光客が増加した。
〇…今年、ロシア国内の34都市と5地域から国後島の自然保護区に観光客が来ている。内訳は国後島在住者が28%、モスクワ地域が20%、サハリン地域が8%、サンクトぺテルブルクが6%。
外国人観光客も拡大
〇…クリル諸島に関心を持つ外国人観光客も拡大している。クルーズ船で訪れたのは英国、オーストラリア、ニュージーランド、米国、カナダ、スウェーデン、デンマーク、オランダ、イスラエル。これに加えて、ドイツ、フランス、ポーランド、クロアチア、スロバキア、スイス、エストニア、リトアニア、中国の市民が別のツアーで訪れた。
日本人観光客44人も、ビザなしでは1,000人
〇…今年10月、政府間の合意を得て日本人観光客44人が国後島を訪れた。10月30日と31日に保護区を訪れている。日本人は1992年からビザなし交流の枠組みで南クリルを訪れているが、日本側はこれを観光とは考えておらず、元島民が墓地や居住地跡を訪れ、ロシア住民と交流するために来る。この資金は政府や政府系組織から出ている。毎年1,000人以上の日本人が訪れ、うち600人は自然保護区にやって来る。(主に国後島、色丹島、歯舞群島の自然保護区内の墓地を訪問している)
122人が爺々岳に登山
〇…このほか、ロシア、日本、チェコ、ラトビア、スウェーデンの学術調査団13団体、53人が保護区を訪れた。
〇…保護区を訪れた観光客のうち178グルーブ900人がゴロブニン火山(泊山)のカルデラを訪れる。チャチャ火山(爺々岳)は18グルーブ122人が登った。
観光客は7月--9月の3カ月に集中
〇…大多数の観光客は7月中旬から9月末までに訪れる。しかし、5月から6月、そして10月は国後島が最も美しい季節であり、この時期にこそ来る価値がある。
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サハリン・クリル通信2019/11/7
サハリン本島のスミルヌイフ地区(気屯)やシュムシュ島(占守島)で発掘された日本人兵士の遺骨15柱と遺品が日本政府に引き渡された。両地区では1945年にソ連軍と日本軍の間で激しい戦闘があった。サハリン州の捜索隊が過去2年間の発掘調査で、15の遺体とともにベルトのバックルや銀製の義歯、認識票など34点の遺品を発見した。11月7日、捜索隊からサハリンを訪れた日本政府の担当者に引き渡された。捜索活動を行っているアルテム・バンドゥーラ氏は「シュムシュ島の塹壕から見つかった3遺体は皮膚の一部が残っているなど保存状態が良好だった。スミルヌイフ地区で見つかった遺体は狭いエリアにかたまっていた。ここでは1970年代に行われた植樹作業の過程で、バックルやボタン、靴が見つかっていた」と語った。遺骨収集作業はサハリン州と日本政府との協定の枠組みの中で、サハリン州の支援を受けて実施された。
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サハリン・クリル通信2019/11/7
https://skr.su/uploaded/77/58/7f/9ef5addb9eadb43116d91e26f8.mp4
国後島ユジノクリリスク(古釜布)で建設中の南クリル・ルイブコンビナート社の魚油・魚粉工場の映像が紹介されていました。見出しは「国後島の超近代的な工場70%完成」とあります。
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サハリン・インフォ2019/11/7
イワシの大群が戻ってきた南クリル諸島では水産加工施設の建設ラッシュが続いている。国後島のユジノクリリスク(古釜布)湾では南クリル・ルイブコンビナートが2018年から、魚油・魚粉を生産する加工場を建設中だが、高さ18mの壁パネルが立ち上がるなど工事の進捗率は70%まできている。2,800mある工場内部には、タイでライセンス生産されたノルウェー製の最新設備機器が設置された。同社は独自に船団を有し、毎年4万トンの原料を漁獲している。コンスタンチン・コロブコフCEOは「家畜や養魚用の飼料として、世界と国内市場で魚粉と魚油に対する大きな需要が存在する。原料の魚のヒレや骨、尾っぽなどの廃棄物は自社だけでく他の工場からも集めている」と話す。事業に融資したサハリン開発公社は「国後島の水産業は新しいレベルに達しつつある。これほどまで高品質の設備機器を備えた工場はロシア国内には見当たらない」と胸を張る。そして最も重要なことは新たに47人の雇用を生み出すことだ。