北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

南クリル行政府が国後島・古釜布墓地の整備事業に着手

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/8/12

南クリル行政府は国後島ユジノクリリスク(古釜布)にある墓地の整備に乗り出す。墓地はソ連時代に開設されたもので、森に囲まれているため、台風による倒木で墓地に被害が出ることもあるという。また、墓地内は区画整理がされておらず、重機を入れることも出来ない。公開された入札情報によると、墓地周辺の木の伐採や重機が入れるような道路整備、フェンスの設置が含まれている。予算は312万ルーブル。作業は9月15日にまでに完了する予定。

※古釜布墓地はロシア人と日本人の墓地が隣り合っている。もともとの日本人墓地は古釜布から近布内へ向かう道路沿いにあったとされるが、日本人墓地に飛行場が建設されることになり、現在のロシア人墓地の隣に移設された。

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択捉島・紗那近郊に再び「クマ食堂」が開店 水産加工会社の従業員が餌やり

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北方四島の話題 

https://skr.su/uploaded/bf/e7/f1/fd335b1624bb24f64cf019394c.mp4

 サハリン・クリル通信2019/8/12

択捉島のクリルスク(紗那)から数キロ離れた森に、「クマ食堂」が再びオープンした。島内に本拠を置くギドロストロイ社が所有するふ化場の従業員が、腹をすかしたヒグマに魚の頭や内臓を与えている。出張でサハリンから択捉島に来た人が、食事中の大きな4頭のヒグマを撮影した。ビデオによると、むさぼり食うヒグマは数メートル先の人やクルマを気にも留めていなかった。サハリン・クリル通信は、4年前に「クマ食堂」に関する記事を初めて報道した。ギドロストイの副社長は、ヒグマに餌を与えている牧草地が択捉島の観光名所のようになったと語った。

※映像は2015年8月24日の記事から

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テレビチャンネル「Culture」が北方四島のドキュメンタリー制作

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北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/8/11

サンクトペテルブルクのテレビチャンネル「Culture」のカメラクルーが国後島を訪れ、ドキュメンタリー番組「地方からの手紙」の撮影を行った。「地方からの手紙」はロシアの地域の生活文化や伝統を紹介する番組。国後島住民によると、灯台や草原を取材し、11日には色丹島で撮影を行った後、択捉島に飛ぶ。番組は11月に放送予定だ。

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飛行機で国後島、択捉島を訪れていた墓参団が中標津空港に無事戻りました

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航空機を利用した北「方領土墓参」で国後島択捉島を訪問した元島民や政府関係者など67人からなる墓参団が8月11日11時45分ころ、チャーター機中標津空港に戻りました。墓参団は10日、2班に分かれて、ここ数年ロシア側が立ち入りを制限していた国後島の泊、択捉島の留別、ポンヤリの計3カ所を訪問し、それぞれの墓地でお参りしました。泊は2014年以来、留別、ポンヤリは2013年以来の訪問です。

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日本からの墓参団がチャーター機で国後島と択捉島に到着した

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/8/11

日本からの墓参団が飛行機で国後島択捉島に到着した。ロシアの南クリル諸島への飛行機を使用した日本人の訪問は、政府間協定に基づき3年前から行われている。8月10日サハリン時間の午前11時30分(日本時間9時30分)、66人の日本人を乗せたオーロラ航空のチャーター機中標津空港から国後島のメンデレーボ空港に到着した。フライトは1時間だった。墓参団は90歳の2人を含む元居住者や外務省、内閣府などの職員だった。11歳、12歳、14歳の子供たちも含まれていた。空港では南クリル行政府のエリザベータアンドレ―ヴァ副市長が出迎えた。国境手続き終了後、訪問団は半分に分かれ、択捉島へ飛んだ。飛行時間は30分だった。国後島に残った35人はユジノクリリスク(古釜布)の友好の家で昼食をとった後、南へ54km離れたゴロブニノ(泊)を訪れ、先祖の墓にお参りした。訪問団は友好の家に一泊し、明日(11日)の朝、択捉島グループと合流し、日本に戻る。

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択捉島・別飛 「エトロフの味覚--オヒョウまつり」開催

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/8/10

択捉島レイドヴォ(別飛)で「エトロフの味覚—オヒョウまつり」が盛大に開催された。まつりの開始30分前に、オヒョウ釣りコンテストに参加した漁師たちが帰港し、巨大なオヒョウを水揚げした。計測の結果、85kgのオヒョウを釣り上げたスモロヴィクさんが優勝。2位は33kg、3位は26kgだった。オヒョウまつりは2年連続で開催され、昨年同様、ハンガリーからのゲストも参加した。会場ではオヒョウのスープや揚げ物、燻製、バーベキューなどが振る舞われたほか、演劇の上演やゲーム大会など多彩なプログラムが用意された。

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北千島でベニザケの漁獲割り当てを拡大  

❐北千島の話題

 サハリン・クリル通信2019/8/9

サハリン州の遡河性魚種の規制に関する委員会は、北クリルの漁業者に対して漁獲割り当てを拡大した。これによって、ベニザケ500トンが追加された。北クリルでは定置網漁による漁獲割り当ての87%をすでに漁獲。ベニザケも1,100トン獲っている。専門家によると、ベニザケはカムチャッカ半島で資源量が増大し、産卵のため千島海峡を渡ってくる魚群が北千島の漁業者によって捕獲されている。最新のデータでは、カムチャツカの漁業者は34,000トン以上のベニザケを捕獲しており、カムチャツカ半島への接近が続いている。

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