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「クナシリ」監督と高校生の交流テーマ、BS放送局がドキュメンタリー番組制作へ 北方領土題材の映画後編撮影に合わせ

 【根室ベラルーシ出身の映画監督ウラジーミル・コズロフ氏が北方領土をテーマにしたドキュメンタリー映画「クナシリ」の続編「NEMURO」の撮影を今秋、根室で本格化するのに合わせ、BSチャンネル「BS12トゥエルビ」が、監督と地元高校生の交流をテーマにしたドキュメンタリーを制作する。北方領土問題をテーマにする外国人監督に触れた根室高校生らの心の変化を描き、領土問題の今を問う。(北海道新聞釧路根室版2023/6/6)

 番組の仮タイトルは「日本人は北方領土を忘れたのか」。来年3月の60分特番「BS12スペシャル」での放送に向け、番組関係者は2日、根室高と根室市役所にあいさつ。撮影場所を見極めるため、納沙布岬など市内各地を巡った。

 番組では、複数の根室高生を起用し、コズロフ監督の撮影に同行してもらう予定。外国人の目から見た北方領土問題について高校生に考えてもらい、心の変化を映し出す予定だ。

 コズロフ監督は昨年9月に根室管内を訪れ、「NEMURO」のパイロット版を撮影。北方領土元島民の人生と、独裁政権によりベラルーシに帰れずフランスに住む自らを重ね「故郷追放が与える悲哀を表現したい」と語っている。

 映画撮影は10月以降に根室で本格化し、来年の完成を目指している。(川口大地)