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国後島大荒れ 猛烈な風、文化会館の屋根が吹き飛び、住宅火災も

猛烈な吹雪が国後島ユジノクリリスク(古釜布)の文化会館の屋根を吹き飛ばした。リマレンコ知事が自身のテレグラムチャンネルで「天候が回復次第、復旧作業を開始する。国後島では2日、学校が臨時休校となった。幹線道路は除雪されている」と伝えた。知事は州政府に対して、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)を襲った強烈な低気圧の通過に伴う気象状況を注意深く監視し、必要に応じて支援を行うよう指示した。2日朝、国後島では風速36mの猛烈な風が吹き荒れ、文化会館の屋根50㎡が飛ばされた。強風のため住宅で火災が発生し、消防隊が出動した。さらに、送電線が断線し、ユジノクリリスクだけでなくメンデレーボとゴリャチー・ブリャジ(瀬石)で停電が発生した。南クリル地区行政府は被害を受けた施設を調査している。また交通機関にも影響が出た。サハリンからの貨客船ファルフトジノフ号は欠航し、オトラダ(近布内)、ゴリャチー・プリャジ、ラグンノエ(ニキシロ)のバス路線は視界不良のため運休した。(sakh.online 2023/2/2)

https://sakh.online/news/18/2023-02-02/valeriy-limarenko-poruchil-pravitelstvu-sahalina-sledit-za-tsiklonom-na-kunashire-358322