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標津遺跡群 記録映像に「映文連アワード」特別賞 ドローン駆使、技術力評価

 標津町内にある日本最大級の縦穴遺跡群「史跡標津遺跡群」についてまとめた記録映像「標津遺跡群~根室海峡アイヌ文化の成り立ちを追う~」が、短編映像のコンクール「映文連アワード2022」(映像文化製作者連盟主催)で優秀企画賞を受けた。作品は、ポー川史跡自然公園で公開しているが、冬季閉館期間中のため、オンラインで特別公開されている。(北海道新聞根室版2022/12/25)

 標津遺跡群は、有史以前からのサケ漁を軸に地域の発展を歴史物語として描く、日本遺産「鮭(さけ)の聖地の物語」の主要構成文化財

 作品は約31分。遺跡群をわかりやすく紹介する。遺跡群のツアーの様子や現在のサケ漁も実写映像で紹介。遺跡群をドローンで撮影した迫力ある映像が目を引く。

 映文連は作品について、「ドローンによる空撮は美しく、丁寧でわかりやすい」と評価した。全国からの応募160作品のうち、入賞は32作品で、優秀企画賞は「グランプリ表彰」と「部門表彰」に続く「特別表彰」の一つ。

 町は、遺跡群の価値を町民や世界へ発信する目的で制作。シナリオは凸版印刷(東京)、映像は北海道映像記録(札幌)が担当し、20年から約2年で完成させた。

 ポー川史跡自然公園の小野哲也園長(48)は「CGを使った当時の暮らしの再現は、細部までこだわり、約半年かけて専門家会議で話し合った。遺跡群の魅力がわかりやすく伝わる作品になった」と話した。

 動画は1月13日午後5時まで、動画サイト「ユーチューブ」で公開される。(森朱里)

https://youtu.be/Y6FC3QjVvGk