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国後島・泊、ドゥボボエの緊急医療センターに検査機器を整備

国後島の中心地ユジノクリリスク(古釜布)から55~60km離れているゴロブニノ(泊)とドゥボボエ地区の救急医療センターに最新の検査機器が整備された。コレステロールや血糖値、血圧、眼圧などを測る検査機器が含まれている。ゴロブニノの医療センターはクリル諸島社会経済発展プログラムの枠組で昨年開設され、患者の診断を行うために必要な医療機器が整っており、今回さらに新しい装置が加わったことで迅速な検査が可能になった。救急隊員のニーナ・テレシコさんは「検査に必要な機器がすべてそろった」と喜んだ。テレシコさんは救急救命士として村で数十年間働いてきた。医療を提供するための条件は必ずしも快適ではないが、熱意をもって取り組んできた。緊急医療センターの建設と最新設備の供給は地域住民に歓迎されている。彼女は同僚のコンスタンチン・ロマニュクさんとペアで働いている。若い専門医は、医科大学を卒業した後、数年前から勤務している。南クリル地区中央病院のヴァレリー・シャルキン院長は「この検査機器の利点は医療情報システムに統合されていること。救急隊員は患者の家に来て、必要なすべての検査を行うことができ、それらはすぐにコンピューターに入力され、地区中央病院に転送される。必要に応じて、遠隔医療相談が行える」と話している。(サハリン・メディア2022/11/18)