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国後島の魅力「ここは美しく、すべてが異なる」

国後島へ行こう!! 長いこと思い続けていた憧れの島に飛んだ。リラックスして、力をつけて、発想の転換をして、日光浴をして、もちろんクリルの景色を眺めるため。島のすべてを見て回るには1週間では足りず、最後には「急いで家に帰る価値はない」と思うに至った。(サハリン・インフォ2022/11/ 5)

国後島は意外にも暖かかった。なぜ驚くかというと、クリルにすでに行ったことのある人、住んでいた人によると、永遠の霧があるから。霧は飛行機の出発を遅らせ、島での滞在を延長させる。しかし、ここでは、どんな気象現象も美しく、すべてが異なる。空気のにおいさえも違う。そして、島で過ごす毎日が、印象を明るくし、思い出を暖かくしてくれる。

国後島の人々は家の中から鍵をかけない。自転車は夜でも外に放置され、すべての野良猫は、通りすがりの人から愛情を注がれる。適度に傲慢で好奇心旺盛な「口ひげ」たちは、店のベンチに横たわることも、道路に寝そべることも、人にすり寄って来ることも、自由だ。

土砂降りの中、ストルプチャティ岬(材木岩)にたどり着くことができた。まったく準備ができていなかったので、当然濡れたが、苦難を乗り越えた先には絶景が待っていた。

今日は温泉に行く。その場所に到着すると、ナルニアにいるような気分になった。めちゃくちゃ美しい場所。何十匹ものトンボが私の周りを飛んでいて、いくつかは私の肩や腕にとまった。自然を満喫し、ミネラルたっぷりのお湯に浸った。

ユジノクリリスク(古釜布)のすぐそばにある岩だらけの海岸に灯台がある。息をのむような景色の山々。夕方には一方の海岸から日本が見え、晴れた日にはもう一方の海岸から隣接する 2 つの島、択捉島色丹島が見える。夜明けはさらにすばらしい。

旅の終わり。涙を流しながら家に帰らなければならなかった。この素晴らしい島を離れたくなかった。