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羅臼町郷土資料館、15日から新展示室公開 国後島の植物と郷土芸能紹介

 羅臼町郷土資料館(峯浜町307)は、国後島の植物などの「北方四島国後島展示室」、郷土芸能を紹介する「知床いぶき樽展示室」を新設した。15日に公開を始める。国後島展示室には、国後島で採取したコマクサなどの植物標本、島内の写真、石器などを並べた。国後島で教員をし、戦後に初代羅臼村長となった故村田吾一さんが集めた品を中心に約千点を並べ、著書も展示。天方博章学芸員(45)は「村田さんの島での暮らしや愛着が、標本や写真、著書から感じられる」と話す。(北海道新聞根室版2022/10/14)

 知床いぶき樽は昨年に50周年を迎えた、町の無形文化遺産。室内では太鼓の曲に合わせて知床の四季の姿の映像も流している。

 天方さんは、「羅臼町は島民2世、3世が多い。町内外の人に、領土問題に関心を持ってもらえる展示です」と来場を呼びかけた。同資料館は入場無料。午前9時~午後4時。土日祝日と年末年始は定休だが、10月15日は開館する。(森朱里)