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国後島、色丹島、歯舞群島で養殖事業用区画の入札実施

クリル諸島(北方四島を含む千島列島)とサハリンの海域で、魚介類を養殖するための区画(マリン・ガーデン)が電子入札にかけられている。今年8月、ロシア漁業庁がクリル諸島の2つの区画(国後島と小クリル諸島=色丹島歯舞群島とみられる)で、最初の電子入札を実施した。サハリン州漁業省のラドチェンコ大臣は「これらの区画について契約を締結した企業と連絡を取り合っている。国後島の 2 区画については、手続きの見直しが必要となり、まだ入札は行われていない。我々は潜在的な投資家と協力していく」と述べた。情報筋は「現在、クリル諸島ではウニの養殖が中心だが、カキやホタテ、ナマコも有望視されている」と話している。サハリン州のリマレンコ知事は9月の東方経済フォーラムで、ロシア漁業庁や関係機関とクリル諸島の海面養殖の発展に関する協定に署名している。(サハリン・メディア)

投資家が北方四島の海面養殖事業に触手を伸ばす

(FISHNEWS 2022/8/3)

サハリン州漁業省のラドチェンコ大臣は「ロシア漁業庁が8月に電子入札を実施して、国後島と小クリル諸島(色丹島歯舞群島)で魚の養殖用地を入札にかけ、業者を選定する予定だ」と述べた。海面養殖はクリル諸島の有望な投資分野の1つと考えられており、同大臣は「投資家は、クリル諸島に導入された特別な免税制度の活用を模索している」と付け加えた。