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国後とサハリンで発見の3遺体、9日引き渡しへ 日ロ両政府が調整 知床事故

 オホーツク管内斜里町知床半島沖で小型観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、北方領土国後島で5月に見つかった男女2遺体と、ロシア・サハリン本島南部で6月に発見された男性の遺体について、日本政府が9日にも引き渡しを受ける方向でロシア政府と調整していることが6日、分かった。(北海道新聞2022/9/7)

 日本政府関係者によると、先の日ロ両政府の合意に従い海上保安庁の船舶でサハリン南部のコルサコフ港に引き取りに行く。国後島の2遺体をコルサコフ港まで移送する手配も進められている。日本海を北上する台風11号が温帯低気圧となり、天候の影響も避けられる見通しになった。

 国後島の2遺体は、ロシア側のDNA型鑑定で甲板員曽山聖(あきら)さん(27)と道内の乗客女性(21)、サハリン本島南部の遺体は道内の乗客男性(59)と、いずれも一致している。第1管区海上保安部(小樽)は遺体を引き取った後、改めて身元を確認する。