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国後島・択捉島「ボストーク」軍事演習の映像公開 ロシア国防省

「ボストーク」軍事演習の一環で択捉島・単冠湾の海岸線を走行するロシア軍の戦車。最近、座礁船があるこの海岸がちょっとした観光名所になっている。

ロシアでは第2次世界大戦終結の日とする3日、極東各地で式典が行われ、ロシアが事実上管轄する北方領土でも軍によるパレードなどが行われたほか、北方領土での軍事演習の映像が公開されました。ロシアはウクライナへの軍事侵攻後、欧米側と経済制裁などで歩調を合わせる日本に対して、強硬な姿勢を強めています。(NHK 2022/9/3)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220903/k10013801971000.html

 ロシアは「第2次世界大戦終結の日」をおととしからソビエト時代に「対日戦勝記念日」として祝日になっていた9月3日に変更し、対日戦の勝利を強調する式典を行っています。

 3日は、極東のサハリン州サハリン州が事実上管轄する北方領土の島々で式典が行われ、択捉島ではロシア軍の兵士などがパレードを行いました。式典では、地域の代表が「9月3日、ついにサハリン南部と島々は永遠に祖国ロシアに戻った」と主張し、大戦の結果、北方領土はロシアの領土になったとする立場を強調しました。

 また、ロシア国防省は3日、極東で行っている軍事演習「ボストーク」の一環として、択捉島国後島で実施したとする演習の映像を公開しました。演習では、海岸から上陸を試みる敵を想定した銃撃訓練などが行われたとしています。

 日本政府はことし、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を踏まえ、北方領土について「ロシアが不法に占拠している」との立場を鮮明にしていて、軍事演習の実施をめぐっても北方領土を除外するよう強く求めていました。

 日本は欧米側とともに侵攻を続けるロシアへの経済制裁を強めるなどしていますが、ロシアは日本を「非友好国」に指定し、北方領土をめぐっても強硬な姿勢を強めています。

ロシア「第2次大戦終結の日」北方領土で式典 軍事演習の映像も公開

(TBS 2022/9/3)

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/142737?display=1&mwplay=1

ロシアが「第2次世界大戦終結の日」とする3日、北方領土ではロシア軍などが参加して式典が行われました。北方領土択捉島では3日、ロシア軍の兵士らが参加して「第2次世界大戦終結の日」の式典が行われました。9月3日はソ連時代に「対日戦勝記念日」としていた日で、ロシアはおととしから、この日を大戦終結の日としています。こうしたなか、ロシア国防省は3日、極東地域などで行っている大規模な軍事演習「ボストーク2022」の一環として択捉島国後島で行ったとする演習の映像を公開しました。無人機や電子戦の装備などを投入し、相手の上陸を防衛する演習を行ったとしています。ウクライナ侵攻以降、欧米とともに制裁を科す日本をロシアは「非友好国」に指定し、北方領土についても強硬な姿勢を強めています。