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択捉島・紗那 第二次世界大戦の終結を祝う式典「1945年9月3日、クリル諸島は最終的に、そして永遠にロシアに加えられた」クリル市長

日本の軍国主義者から南サハリンとクリル諸島(北方四島を含む千島列島)が解放されてから 77 周年と第二次世界大戦終結の日を記念する祝賀行事が択捉島リリスク(紗那)の「勝利広場」で行われた。祖国の自由と独立のために亡くなった人々の記憶を称えるために、島の住民は広場に集まった。その中には、ヴァディム・ロコトフ市長、タチアナ・ベラウーソワ地区議会議長、第18 砲兵師団の司令官代理ドミトリー・ペトロフ大佐、ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)駐屯地の軍人、正教会のローマン神父らがいた。

ロコトフ市長は「1945 年 9 月 3 日、南サハリンとクリル諸島は最終的に、そして永遠に母国であるロシアに加わった。日本の軍国主義に対する勝利の後、私たちの小さな祖国サハリンとクリル諸島の復興と建設の時代が始まり、侵略者を振り払い、平和な生活を始めた」と挨拶で述べた。すべての登壇者は、人類の歴史の中で最も血まみれになった戦争でのソビエト兵士の偉業について話し、ドイツのナチズムと日本の軍国主義との戦いにおけるロシアの勝利が全世界にとって重要であることを指摘した。参加者は1分間の黙祷で犠牲者を追悼し、記念碑に花を捧げた。勝利広場での厳粛な式典の後、軍関係者や住民は太鼓の音に合わせて一列に並んで、スポーツ文化会館まで行進した。

同会館前庭には戦車や装甲車、対空砲などの武器・装備が展示され、伝統のお粥が振舞われた。ステージで催されたコンサートの最後のアンコールでは、アーティストたちが行進曲「スラブ娘の別れ」を披露した。夕方には、クリリスクの勝利広場で「キャンドル・メモリー」が執り行われ、島のすべての集落で蝋燭に灯りがともされ、クリルカ(紗那川)河畔から花火が打ち上げられた。(サハリン・インフォ2022/9/3)