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フリーメーソンの象徴「目」が付いた4つの石  旧樺太庁博物館の貴賓室にまつわる謎 

サハリン州郷土博物館の歴史は日本の樺太時代に遡る。開館は1937年8月1日。建物は1935年に着工した。建設費は樺太住民の寄付によって賄われた。主任建築士貝塚良雄氏で、当時の流行である「帝冠造り」を採用した。日本の伝統的な建築様式の1つで、日本国家の軍事力を強調するとともに、日本文化のエレガンスにも気を配り、細部に意匠を凝らしている。サハリン郷土博物館にはゲストルーム(旧貴賓室)があり、現在はウッデンホールと呼ばれている。この部屋には多くの謎がある。そのうちの1つは、フリーメーソンのシンボル「目」が付いた小さな石が部屋の四隅から発見されたこと。石は現在、博物館に保管されている。これらの石がどうやって、そこにたどり着いたのか。これらのシンボルには秘密のメッセージが含まれているという説がある。発見した小石を日本人に見せたことがあるが、残念ながら石について何も説明できなかった。小石は、すべてを見通す目を持つ伝統的なフリーメーソンの三角形を表している。石自体とその写真は訪問者に秘密にされている。おそらく、博物館の建設中に、貝塚良雄氏によって敷設されたのではないかと考えられる。彼自身が秘密結社のメンバーだったとみなすことは可能だろう。あるいは、まったく単純に、悪霊をよせつけないためのお守りなのかもしれない。小石は繁栄を願って置かれたという説もある。(サハリン・メディア2022/8/11)

部屋の四隅から4つの小石が見つかった貴賓室

貴賓室の天井

現在の貴賓室(ウッデン・ホール)

貝塚良雄