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エクソンの撤退「サハリン1」プロジェクトは「ほぼ停止」状態

エクソンの撤退はサハリン1を麻痺させた。ロシア当局は初めてサハリン1の深刻な状況を公式に認めた。米国のエクソンモービルが代表するオペレーターが専門技術者を引き上げた後、サハリン1の石油生産はほぼ停止した。サハリン2のようにオペレーターをロシア企業に変更しても問題は解決しない。サハリン1の問題は外国企業の撤退により機器を完全に操作できないことに関連しているからだ。極東を所管するトルトネフ副首相は7月7日、「制裁」によりサハリン1の生産量が22分の1に減少し、2023年のサハリン州の予算は最大で380億ルーブル(歳入の26%)を失う可能性があると明らかにした。コメルサントのデータによると、生産量は1日当たり6,000バレル以下で、つまりプロジェクトはほぼ停止状態にある。生産量の急激な減少は、運営者であるエクソンモービル(出資比率30%)が撤退を発表し専門技術者を引き上げた後に起きた。米国とEUの制裁により、プロジェクトに必要な機器の供給が制限されたため、オフショアプラットフォーム(海洋の生産設備)の整備に問題が生じたと、情報筋はいう。4月には輸送船への保険適用ができなくなり、石油の出荷が止まった。「制裁」による生産能力の喪失--これは明らかに新しい外国のパートナーが必要になる。トルトネフ副首相は「ロシアは常にエネルギー生産をリードする国だったが、残念ながら多くの能力を失った。技術を復活させるために協力してくれる友好国を招く必要がある。我々には世界に遅れをとっている多くの技術がある」と述べた。(コメルサント2022/7/7他)