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プーチン “投資クオータ”第1弾漁船建造プロジェクト進水式に参加 更なる投資の重要性を指摘

 ロシア大統領プーチンは、先週末、“投資クオータ”第1弾の漁船建造プロジェクトの3隻の進水式に通信を利用して参加した。進水式でロシア漁業庁長官シェスタコフは、“投資クオータ”とカニ漁獲割当オークションの第1弾で、2025年までに105隻の漁船が新造されることになっており、現在、6隻のトロール漁船等と、3隻のカニ専業漁船が漁業者に引き渡されているほか、近代的な水産加工場が21施設建設され、原料ベースでの輸出依存から脱却し、高次加工製品の国内外市場への供給力が強化されていると言及。投資目的の漁獲割当の第2弾の設定の重要性を説明して、一連の制裁措置がある環境下、国内造船所の近代化、設備と技術の輸入代替に関するプログラムの継続が求められると加えた。

 プーチンは、漁業がロシアにとって間違いなく最も重要な産業の一つであり、多くの地域の発展に大きく貢献し、国家の食料安全保障を確保していると語り、政府が関与して解決すべき優先事項として、独自の生産複合体の発展、多様な水産物の国内市場への供給、輸出を含めた高次加工製品の供給割合の増加等を挙げ、海外からの設備、技術、サービスへの依存を減らすため、更なる投資、漁船団の更新と水産加工場建設、近代化、インフラの改善等が重要だと指摘した。

 進水式を行った船は、“ロシア漁業会社”(РРПК:RRPK)のトロール漁船“カピタン・ヴドヴィチェンコ”(Капитан Вдовиченко)、“ノレボ” (Норебо)のトロール漁船“カピタン・ソコロフ(Капитан Соколов)、そして”ヴィルマ“(Вирма)の延縄漁船”ガンドヴィク-1“(Гандвик-1)で、国旗掲揚などのセレモニーが行われた。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2022/7/11)