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ロシア議員グループ「対日戦勝記念日」の新名称の法案を提出

 ロシア議会の議員グループは、第2次世界大戦が終結したとする9月3日の記念日の名称を「軍国主義 日本に対する勝利と第2次世界大戦終結の日」とする法案を下院に提出しました。(NHK 2022/6/24)

 ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに対し、非友好的な行動を取っている日本への対抗措置だと一方的に主張しています。

 第2次世界大戦が終結した日をめぐって、ロシア政府は以前、日本が降伏文書に署名した9月2日としていましたが、おととし、ソビエト時代に「対日戦勝記念日」として、祝日にもなっていた9月3日に変更しました。

 この日の名称について、ロシア議会の議員グループは24日、「軍国主義 日本に対する勝利と第2次世界大戦終結の日」とする法案を下院に提出しました。

 その理由としては、「ウクライナへの特別軍事作戦の開始以降、日本は欧米とともに、ロシアに対して前例のない非友好的キャンペーンを展開している」として、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに対し、非友好的な行動を取っている日本への対抗措置だと一方的に主張しています。

 ロシアのプーチン政権は、ウクライナへの侵攻後、経済制裁などに踏み切った日本を繰り返し非難していて、ことし4月には、日本に駐在するロシア大使館の外交官などを追放した日本政府への対抗措置だとして、モスクワに駐在する日本大使館の外交官ら8人を追放することを決めたと発表するなど、強硬な姿勢を続けています。

対日戦勝記念日」に関する新たな法案がロシア下院に提出される

(Sputnik 日本2022/6/25)

 ロシアの上下両院の議員グループは、9月3日の第二次世界大戦終結記念日を「軍国主義日本に対する戦勝及び第二次世界大戦終結の記念日」に改める法案を下院に提出した。

 今月21日、ロシア下院は、今回の法案に似た2020年にロシア共産党が提出した9月3日の第二次世界大戦終結記念日を「軍国主義日本に対する戦勝記念日」に改める法案を否決した。下院国防委員会も反対票を投じたが、同委員会は新たな法案の共同起草者となった。

 新たな法案には説明文が添付されており、そこでは軍国主義日本に対する勝利についての文言を「歴史的公正の反映」として確立する必要性が述べられている。

 またこの説明文では、名称変更のアイデアは、ウクライナで特殊作戦が始まった当初から「日本がロシア連邦に対して先例のない非友好的なキャンペーンを展開」したことと関連していると指摘されている。

 法案の起草者らはまた、名称変更では、1945年に日本で機能していた政治体制であり、その転覆は地球上に平和を構築するために重要であった「軍国主義日本」と指摘することの重要性を強調している。

サハリン住民、対日戦勝記念日の復活を提案

(Sputnik 日本2022/6/10)

 ロシア地理学協会サハリン支部長のセルゲイ・ポノマリョフ氏は、サハリンの住民は9月3日の「軍国主義日本に対する戦勝記念日」を復活させる案を大統領政権が支持することに期待していると述べた。

 ポノマリョフ氏によると、ウクライナで特殊軍事作戦が開始され、日本が対露制裁の第一弾を発動した直後、特殊作戦に派遣された軍人や南サハリンとクリル諸島の解放者を含むサハリンの住民は、ロシア連邦大統領に、9月3日の「軍国主義日本に対する戦勝記念日」復活のイニシアチブをとることを提案した。

 「この件に関する島民の訴えは、最近、臨界点に達した。2022年6月3日、ロシア連邦大統領府公共プロジェクト局長のセルゲイ・ノヴィコフ氏は、『9月3日-軍国主義日本に対する戦勝記念日及び第二次世界大戦終結日』という呼び方を支持すると伝えた」

 ポノマリョフ氏は、対日戦勝記念日として祝われている9月3日の記念日を正しい呼び方にするよう下院に提起する必要があるとの見方を示した。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は7日、露極東・南クリル諸島(日本側名称・北方領土)における露日間の漁業協力を停止すると発表した。 ロシアの極東連邦管区大統領全権代表のユーリ・トルトネフ副首相は10日、記者に対し、ロシア政府は、操業協定で定められた支払いを凍結していることから、クリル諸島周辺での日本の漁業権を剥奪すると語った。

https://youtu.be/XDMt9NUHbXQ?t=63

第二次世界大戦終結76周年と軍国主義日本に対する勝利を祝う式典が2021年9月3日、国後島ユジノクリリスク(古釜布)で開かれ、1945年8月のクリル諸島北部シュムシュ島(占守島)を占領するための上陸作戦が再現された。(kurilnews.ru 2021/9/5)