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択捉島・紗那 司令官「1インチたりとも領土を渡さない」と強調 クリル地区創設76周年式典

択捉島などを管轄するクリル都市管区(地区)は、クリリスク(紗那)で地区創設76周年を祝う式典を開催した。クリル地区は1946年6月5日、南サハリン州の一部として形成された。式典では択捉島に師団司令部を置く第18機関銃・砲兵師団のアーサー・ザリポフ司令官が「我々は困難な激動の時代を生きている。そして隣人(※日本)は領土の主張をより頻繁に行っているが、私はすべての軍人に代わって皆さんに保証する。我々は義務を果たし続ける。ロシアの東の国境を確実に守り続ける。我々は1インチたりとも領土を渡さない」と挨拶した。ワジム・ロコトフ市長は「国の指導者はクリル諸島の開発に大きな注意を払っている。経済基盤の漁業分野では島内に14の孵化場・養魚場が整備され、最高レベルの加工場が建設されるなど着実に発展している。交通アクセスも改善され、毎年ロシア国内外から何千人もの観光客訪れるようになった」と述べた。続いてクリル地区議会のタチヤナ・ベラウーソワ議長が登壇し「私たちは素晴らしい教師、建設業者、養魚家を記憶している。今日、私たちは、島で誠実な仕事をした人々に感謝するために集まった。地区の誕生日である素晴らしい休日に、クリルの住民を心から祝福する。私たちは誇りをもって言うことができる。私たちはクリル諸島の居住者だ。私たちは自分たちが住んでいる択捉島が大好きだ。ハッピー・ホリデー、ハッピー・エトロフ!!」と祝福した。(サハリン・インフォ2022/6/9)