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生放送に乱入プラカードを掲げたテレビの元編集者はロシアに帰りたがっている

元ロシアのテレビ局チャンネル1の編集者で、現在ベルリンに住むマリーナ・オフシャンニコワは、ロシアに戻りたいと考えている。かつて生放送中にスキャンダラスな行動に出たジャーナリストは、子供たちを恋しく思い、自分自身をホームレスの人だと思っている。「私は家庭を失い、ホームレスのようだ。子供たちはモスクワにいるので抱きしめられない。私はモスクワに戻るつもりだ」とマリーナ・オフシャンニコワは記者団に語っている。ロシアを去った後、マリーナは有名なドイツの『ディ・ヴェルト』紙に就職した。しかし、オフシャンニコワによると、心理的に難しいという。人生は劇的に変わった。彼女は家族と一緒にヨーロッパに移りたかったが、家族がそれを拒否した。彼女は子供たちと対立している。長男は母親と話をしたくない。オフシャンニコワは、夫に責任があると考えている。「夫はRT(※ロシア国営の対外発信テレビ局)で働いているため、対話は機能しない。私の息子は今17歳で、とても難しい年齢になっている。夫は、『ママは私たちの人生を破壊した裏切り者』と息子を洗脳している」とチャンネル1の元編集者は言った。プラウダによると5月末、モスクワの地方裁判所で子供の養育権に関する審理が行われる予定という。オフシャンニコワの夫は「マリーナの母親は、娘とのコミュニケーションを拒絶している」と語った。オフシャンニコワはチャンネル1のニュース番組放送中にスタジオに侵入し、ウクライナへの特別軍事作戦に反対するプラカードを掲げた。彼女は罰金を科せられた後、ロシアを去り、ドイツの新聞社に就職。ベルリンのウクライナ難民はこれに抗議したが、彼女は解雇されなかった。(サハリン・クリル通信2022/5/19)