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ホテル不足の択捉島 知事が「海上ホテル」構想を唐突に提案 関係者からは失笑

観光客が急増する一方でホテルが不足している択捉島サハリン州のリマレンコ知事は客船をホテル代わりに活用する海上ホテル構想を唐突に提案した。18日の投資協議会で発言したが、知事の後ろにいた出席者からは失笑が漏れた。ライトアップされた白い客船、星空の下のデッキではパーティ…絵はいくらでも描けるが、笑いを押さえられなかった人々は、これが実現不可能であることを理解していたのだろう。択捉島の岸壁の水深は浅く大型船では無理そうだし、いつも強風が吹きつけ、観光客のためのインフラも整備されていないのだから。択捉島では島内の水産・建設業大手のギドロストロイ社が客室200室のホテル建設を計画しているが、完成までに数年はかかる。知事は陸にホテルが出来るまで海上ホテルを活用してはどうかと提案したのだった。が、州旅行業協会のイリーナ・リー氏は「ピーク時には有用かもしれないが…今年は必要ない」と答えた。(サハリン・インフォ2022/5/18)

ビザなし交流で択捉島を訪問する際は、交流船「えとぴりか」がまさに「海上ホテル」となる。