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知床・観光船事故 択捉島南部から標津付近まで拡大 水難学会、漂流予測を修正

 知床半島沖で小型観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、一般社団法人水難学会(新潟)は16日、行方不明者や遺留品が北方領土択捉島南部や国後島北部に流れ着いている可能性があるとの予測を発表した。9日に公表した最初の予測では、国後島には到達していないとしていたが、13日になって同島西岸で6日に乗客とみられる女性の遺体が見つかっていたことが判明したため、風の影響をより強く考慮して再計算した。(北海道新聞2022/5/17)

 新たな予測では、4月30日から5月5日は北西の風が強く、知床半島北側に漂流していたとみられる不明者や遺留品が最大で択捉島国後島の間の国後水道、または根室管内標津町沿岸に流された推測した。一方、6日以降は南東の風に変わったため、最大で知床岬沖北190キロまで流された可能性があるとした。

 9日発表の当初予測では、行方不明者などが事故現場から最大で知床岬沖北東60キロまで流された可能性があるとし、北方領土沿岸には到達していないとみていた。(加藤祐輔、内山岳志)