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択捉島拠点のギドロストロイ創設者 フォーブス長者番付ランク外に

択捉島を拠点に漁業や建設、金融、観光業などを手掛け、サハリン州で最も裕福な人物とされるギドロストロイ・グループの創業者アレクサンドル・ベルホフスキー氏が、2022年版フォーブス世界長者番付でランク外となった。要因はロシアの経済危機。2月24日のウクライナへの特別軍事作戦の前、ロシアには140人のビリオネア(億万長者)がおり、これは歴史的な記録だった。しかし、西側の経済制裁は企業家にも及び、ルーブルは一時暴落した。ロシア連邦税務当局によると、ギドロストロイ・グループは2021年、純利益が10億9,800万ルーブルに落ち込んだ。これは新型コロナの影響を受けた2020年より32.1%の減少である。漁業分野では制裁に苦しんでいたものの、他の地域ほどではなかったが、会社自体は財務面で良くなかった。ベルホフスキー氏は2018年にフォーブスの長者番付で188位(5億ドル)にランクイン。2019年は128位(8億ドル)、2020年は170位(5.5億ドル)、2021年は185位(6億ドル)だった。(サハリン・インフォ2022/4/22)

2021年7月に択捉島を訪問したミシュスティン首相(右側)を案内するベルホフスキー氏(中央)