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経済制裁下の色丹島のスーパー 棚には豊富な商品「価格の急激な上昇はない」

色丹島を訪問したサハリン在住の有名なブロガーで OTVチャンネルの特派員でもあるウラジミール・イリンが島内の食料品店で商品の価格をチェックした。いくつかの商品では州都ユジノサハリンスクよりも安いことに驚いた。サハリンでは245ルーブルで販売されている「ドンサン」ヌードルはほぼ半額の120ルーブル。キャベツ1kgは110ルーブルで、サハリンより20ルーブル安い。一方、肉や缶詰、飲み物、輸入果物はサハリンより10~15%高くなっているが、地元住民は「価格の急激な上昇はない」という。欧米の制裁にもかかわらず、店の棚にはたくさんの果物があった。中国産、トルコ産、ロシア産の果物は、ユジノサハリンスクとほぼ同じ。イチゴ、パイナップル、梨、りんご、ぶどうが並んでいた。海産物も豊富だ。カニの足は1kgで500ルーブル、カレイは同58ルーブル、オヒョウ同385ルーブルイースターに欠かせない鶏卵はサハリンから輸送され、1ダース84~107ルーブルで販売されていた。州都より安い。ブロガーは「色丹の住民は団結していて、投機家はいない。企業は良心的に活動している」と称えた。地元の農家が野菜や乳製品を出荷しており、価格の安定化に貢献していることも見逃せない。酪農家のマンスール・オスカロヴィッチさんは、乳牛1頭につき州から年間3万ルーブル補助金が支給されており、「牛を飼うのに十分な額だ」という。彼は、自家製カッテージチーズとサワークリームを作って販売している。また、温室を整備して野菜を育てており、1年を通じて地元の商店に出荷しているという。(サハリン・クリル通信2022/4/9)

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