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シェル、ロシア産原油・ガスの購入を継続-現時点での制裁措置ではロシア産原油や石油製品、ガス購入は対象外

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欧州最大の石油会社であるシェルは、ロシアのすべてのプロジェクトから撤退するという最近の発表にもかかわらず、ロシアから石油とガスを購入し続ける。ブルームバーグが報じた。シェルは、ロシアとの取引を継続した場合に制裁措置を受ける可能性について懸念を抱いていた。(サハリン・クリル通信2022/3/3)

シェル、ロシア産原油・ガスの購入を継続-関係者 現時点での制裁措置ではロシア産原油や石油製品、ガス購入は対象外

(ブルームバーグ2022/3/2)

 欧州最大の石油会社、英シェルは引き続きロシア産の原油・ガスを購入している。事情説明を受けた関係者1人が明らかにした。同社は政府と協議を進めており、規制に変更があれば従うという。

 これにより石油取引に落ち着きが戻り、ロシア産石油を取り扱うことに対する制裁を恐れる海運市場には安心材料となる可能性がある。同関係者は具体的な購入内容については言及しなかった。

 シェルは極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」からの撤退を発表したが、依然として石油・ガス取引の大手であり、1日当たり約1200万バレルの石油を取り扱っている。

 ロシアのウクライナ侵攻以来、タンカー所有者はロシア産石油の引き受けに慎重になっており、輸送コストが高騰している。

 ロシアの代表的な油種ウラル原油は記録的なディスカウントで売られており、製油業者は代替となる原油の確保を急いでいる。しかしロシア産の原油や石油製品、ガス購入を阻止する制裁措置は現時点では一切ない。