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ロシア漂流、光太夫の日本地図 根室の資料館で複製展示始まる

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 【根室】1792年、ロシア初の遣日使節、アダム・ラクスマンに伴われ、根室に帰国した漂流民、大黒屋光太夫が製作した日本地図の複製の展示が、根室市歴史と自然の資料館で始まった。複製はラクスマン来航230年を記念し、市民有志が市に贈った。(北海道新聞根室版2022/2/3)

 地図は松前など北海道の一部と日本列島が色付きで描かれている。日本語とロシア語で地名が記され、製作年を示す「1791」の年号もある。

 船頭の光太夫は1783年、伊勢白子(三重県鈴鹿市)を出航後、大しけに遭い、ロシア・アリューシャン列島の孤島に漂着した。約10年にわたって過酷な旅を続け、アダムの父キリルの尽力で帰国を果たした。地図は光太夫とキリルが共同で製作したとされる。

 複製の隣には、ラクスマン来航や光太夫の漂流についての説明文も掲示した。月曜、祝日休館。無料。(黒田理)

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