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択捉島・別飛 サハリン州初の太陽光発電施設を建設 2月にも電力供給開始 将来的に分散型エネルギー分野の研究サイトを開設

電力発電などを手掛けるサハリンのダリエネルゴ・インベストは、サハリン州で第一号となる太陽光発電施設を択捉島レイドヴォ(別飛)近郊に建設した。ロシア製の620枚のソーラーパネルが設置。発電量は250KW。必要な試験を経て、2月にもレイドヴォのディーゼル発電所ネットワークに接続され、村への電力供給を開始する。択捉島ではディーゼル燃料を島外から購入しているが、この太陽光発電により年間1500万ルーブル節約できるという。

択捉島をはじめクリル諸島には、多くの代替エネルギー源があるが、その可能性はまだ活用されていない。島内では水産会社などが自社で利用するため小規模な太陽光発電を活用する程度だった。リマレンコ知事は「択捉島の孤立したエネルギーシステムにとって特に重要な出来事だ。燃料購入のための予算を節約し、自然豊かな島の特性を維持するだけでなく、住民の電力供給への信頼性を高めるものだ」と、意義を語った。知事は今後数年間で、クリル諸島で可能なエネルギー供給量を詳細に調査するよう指示している。当局は、クリル諸島に、再生可能エネルギーとガスや水素など新しいタイプの燃料をベースにした分散型エネルギー分野における技術試験、実用化に向けたテストサイトを設置することを計画している。(サハリン・インフォ2022/1/24)

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