北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

択捉島・入里節と神居古丹 ソ連時代の国境前哨基地の建物を競売 連邦政府

ロシア連邦国家資産管理局は、択捉島南東部の太平洋側イオドヌイ(入里節崎付近)に残るソビエト時代の国境前哨基地の建物などの遺物を競売にかけた。物件リストには兵舎(637㎡)、機材倉庫(519㎡)、燃料貯蔵庫(35㎡)が含まれている。競売情報に添付された写真からすると、1981年の建物はかなり老朽化している。現在、これらの建物はFSB(ロシア連邦保安庁)のサハリン国境警備局が所有している。入札は約44万9,000ルーブルから開始される。また、連邦政府択捉島アトサヌプリ火山の麓にあるレソザボドスキー(神居古丹)にあった国境前哨基地の建物を競売にかけたいと考えている。兵舎(1,417㎡)、厩舎(148㎡)、発電舎(43㎡)などで、価格は約114万ルーブル。何れの物件も土地区画に関する情報はなく、建物自体は荒廃していることから、買い手が現れる可能性は低い。(サハリン・インフォ2022/1/17)

f:id:moto-tomin2sei:20220117101214j:plain

択捉島・入里節にある国境前哨基地の兵舎

f:id:moto-tomin2sei:20220117101338p:plain

択捉島・神居古丹にある国境前哨基地の建物