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新興財閥がカムチャツカ半島でリゾート建設 環境保護団体 環境調査と公聴会の開催を訴える

ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の1つ、ウラジーミル・ボタニン氏が率いる「インターロス」グループがカムチャツカ半島で計画している大規模リゾート建設について、地域住民は地元の意見を考慮せずに推進していると、不信感を強めている。リゾートは、カムチャッカ半島南部にあるムトノフスキー火山、ヴィリュチンスク火山、ゴレリー火山の周辺に、グランピングとエコキャンプネットワークを構築するとともに、1000室のホテルを建設し、延長17kmのスキー場やケーブルカーも整備する。「インターロス」グループが150億ルーブル、国が250億ルーブルを投じるという。2026年にオープンを目指し、年間65万人の観光客を見込む。これに対し、環境活動家は「手つかずの自然が残るカムチャツカのすべての独自性を破壊するものだ」と反対している。周辺住民は、集落の温泉水について心配している。リゾートの温泉施設に大量の温泉水が供給され、集落の温泉水がなくなるのではいか。環境保護団体は、リゾートの莫大な電力をどのように賄うのか、何も研究されていないとしている。さらに、クルーズ船を寄港させるためヴィリュチンスカヤ湾に海上ターミナルを建設する計画にも疑問の声が上がっている。クルーズ船の寄港に必要なインフラ整備が、地域の生態系に大きな負荷を与える可能性があるからだ。環境団体は「独立した環境調査を実施し、公聴会を開く必要がある」と訴えている。(astv.ru 2021/12/10)

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