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ワクチン証明書偽造容疑、サハリンの公立病院長を拘束

 ロシア・サハリン州の警察当局は、新型コロナウイルスのワクチン接種証明書を偽造し、販売した疑いで、州都ユジノサハリンスク郊外シネゴルスク村の公立病院長を拘束した。50人以上がワクチンを接種せずに、証明書を入手したとみて捜査を始めた。タス通信などが22日、伝えた。(北海道新聞2021/11/23)

 地元メディアによると、院長は接種を受けずに証明書が欲しい住民から金銭を受け取り、政府のシステムに虚偽の接種歴を登録するよう職員に指示。未使用のワクチンを廃棄したという。容疑を否認しているが、州保健省は捜査のため、停職処分にした。

 ロシアでは国産ワクチンへの不信感などから、接種を終えた人は36%にとどまり、最近の1日あたりの新規感染者は約3万7千人と過去最悪の状況。政府は公共施設や交通機関の利用者に接種歴を証明するQRコードの提示を義務付ける法案を下院に提出した。【ユジノサハリンスク仁科裕章】

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