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根室と色丹結び初のオンライン交流 元島民らビザなし再開へ期待

 【根室新型コロナウイルスの影響で北方領土ビザなし渡航が2年連続で全面中止になる中、根室市内に住む北方領土の元島民らと色丹島在住のロシア人島民らをつなぐオンライン交流会が7日、初めて開かれた。来年のビザなし交流開始30年を前に、これまでの交流で知り合った市民同士が渡航再開への期待を語り合った。(北海道新聞電子版2021/11/7)

 根室市民でつくる交流支援団体「ビザなしサポーターズたんぽぽ」(本田幹子代表)が主催し、根室市が協力した。根室側からは本田代表や色丹島元島民の得能宏さん(87)ら4人、色丹島側からはビザなしで根室に来たことのあるロシア人島民ら14人が参加した。

 根室側から、ビザなし交流について「来年、孫を連れて参加したい」(得能さん)など再開を強く望む声が上がると、ロシア人島民たちも「親しい根室の友人と会えないのが残念」「また色丹島に来てほしい。歓迎します」と応じた。

 またロシア人島民がドローンで撮影した色丹島の動画を映して島の現状を説明し、根室側は新型コロナの感染状況を報告。今後もネットを使って交流を深めていくことを確認し合った。

 「―たんぽぽ」と市は、択捉島国後島のロシア人島民とも同様のオンライン交流会を計画している。(武藤里美)

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