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「3頭のクジラ」が択捉、国後、色丹に乗客と貨物を運ぶ

新造フェリー「パベル・レオ―ノフ」が就航したことで、サハリンと択捉島国後島色丹島を結ぶ航路は「ファルフトジノフ」「ネベリスコイ提督」の3隻体制となり、それは「3頭のクジラ」と呼ばれている。島々の住民たちはこれによって交通アクセスが向上すると確信している。「クリル地域は、サハリンや本土からの輸送に大きく依存している。住民は、船がヤースヌイ(※択捉島・内岡港)に入る日をいつも楽しみに待っている。注文した車や家具、その他もろもろの商品が届く。連邦政府と州政府がクリル諸島の交通アクセスを向上させることの重要性を理解していることを嬉しく思う。おかげで、今年はさらに2隻の姉妹船が加わった。そしてこれは、貨物と乗客の輸送を3倍に増やす可能性を意味している」と択捉島住民は喜んだ。これまで1隻で運航してきた「ファルフトジノフ」は1991年に建造された。総トン数4,575トン。最大150人の乗客を収容でき、メインエンジン出力は3200 kW。今年6月から就航している「ネベルスコイ提督」は砕氷型で最大146人の乗客と、コンテナや車両を運ぶことができる。そして3隻目の「パベル・レオ―ノフ」は10月1日の最初の航海に出発した。(サハリン・クリル通信2021/10/1)

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