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納沙布岬の「四島のかけ橋」塗料で落書き修復 

 北方領土返還の決意を示すために納沙布岬に建てられたモニュメント「四島(しま)のかけ橋」に書かれた落書きの修繕作業が29日、始まった。高圧洗浄機では落としきれなかったため、塗装する。市は防犯カメラや街灯の設置など、再発防止策を検討している。(北海道新聞根室版2021/9/29)

 この日は、市が依頼した業者が下地を塗り、約30分で作業を終えた。作業は3日間の予定で、30日以降モニュメント本体と似た色の塗料を塗り重ねる。

 モニュメントには、表面を薄くさびさせることで内部へのさびの浸食を防ぐ耐候性鋼板という特殊な素材が使われていることから、市はさまざまな方法を検討。22日に高圧洗浄したが、完全には消えなかった。研磨する方法では素材が損傷し、あとが残るため、塗料を塗ることにした。

 費用は15万6200円で、市が負担。市北方領土対策課は「市民らから『落書きはいつ消すのか』など数件の問い合わせがあり、早急に作業した。こういったことが繰り返されないよう、防犯体制を協議する」としている。

 落書きは13日に見つかった。本体下部と、その下にある灯火台の計2カ所に白いスプレーで「奪還」と書かれていた。根室署が器物損壊事件として調べている。(武藤里美)

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