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択捉島のクリル中等学校で毎日、国歌演奏 一部住民が反発

択捉島リリスク(紗那)のクリル中等学校では、児童生徒にロシア国歌を強制的に聴かせる取り組みが導入された。校長は演奏だけでなく斉唱するようにしたいと考えているが、住民の中には「なぜ学校を軍隊に変えるのか」と憤慨する人もいる。地元の新聞「クラ―スヌイ・マヤーク(赤い灯台)の記事によると、「国歌は8時35分に演奏され、子供たちは教室で敬意を払って聴く必要がある。この規則は、遅刻して廊下を走っている子供にも適用される」と書いている。この愛国的な5分間の取り組みを提案したのは、軍に23年務めた経験があるアンドレイ・ゴルバチョフ校長。国歌は学校だけでなく路上でも聴こえる。人々は戸惑いながら立ち止まったが、今は慣れている。校長の狙いは、国家の象徴に対する敬意を子供たちにな植え付けることだが、住民の一部に不満を引き起こしている。他にも軍事的な指示が学校現場にもたらされるのではないか、と恐れている。「なぜ子供たちの頭の中に似非愛国心を詰め込む必要があるのか」「なぜ学校を軍の奴隷に変えるのか」--。サハリン州の教育省によると、この件で寄せられた苦情はないという。(astv.ru 2021/9/22)

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