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国後島・クリル自然保護区 サンクト大の研究者らが淡水軟体動物の生息調査実施

サンクトペテルブルク大学の動物学者グループが9月に、国後島のクリル自然保護区や緩衝地帯にある川や湖、温泉が湧き出る場所で淡水軟体動物や無脊椎動物の調査を行った。クリル諸島南部の淡水動物相は北アジア全体の淡水生物相の形成の進化と歴史を理解するのに役立つため重要とされる。国後島での調査は10年前に続き2回目。淡水真珠貝科の二枚貝の調査に焦点を当てた。サンクトトぺテルブルク大学のヴィナルスキー氏は「希少種の水生無脊椎動物を保護するためには統合されたアプローチが必要。国後島では淡水真珠貝などの二枚貝の軟体動物が広く生息している。淡水真珠貝は、サケが散乱するきれいな場所にしか生息しない。これらの軟体動物のライフサイクルはサケ科の魚と密接に関連している。真珠貝は川に落ち着くための移動手段として魚を利用している。一時的に幼虫を魚のエラに付着させる。したがって島のサケの個体数が減少すると、これらの軟体動物も減少することが予想される」と話していた。(サハリン・インフォ2021/9/21)

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セレブジャノエ湖(古釜布沼)での調査

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ヴァレンチナ川で

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ベロゼルスカヤ川ベツ川)で

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ラグンノエ湖(ニキシロ湖)で

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ゴリャチェエ湖(一菱内湖)で

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ヒメヒラマキミズマイマイ

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