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国後島と色丹島でエコツーリズムのルート開発の可能性を調査 サンクトの科学者ら

サンクトペテルブルク国立大学地球科学研究所の地生態学および環境管理学部の科学者たちが8月2日から12日まで、国後島色丹島を訪れ、エコツーリズムのルート開発に関する可能性を調査した。国後島では、5人の科学者と学生1人がエコツーリズムの観光ルートゴロフニン火山(泊山)のカルデラやセルノボツキー地峡(東沸周辺)、ストロボフスカヤ・トレイル(生態系の径)を調査。色丹島では小クリル自然保護区のエリアと、保護区に隣接した農村集落を訪ねた。地理学博士のゲルマノヴァ教授は「エコツーリズム開発の持続可能性の評価は、自然要因(地震活動、津波、その他の自然災害)と人間の影響を考慮した統合アプローチに基づく必要がある」と話す。科学者の観察によると、訪れたルートの現状は非常に良好だという。特に、チシマザサが土壌を保護し、旅行者の動きを制限し、自然の障壁を作り、山の斜面を強化し、強風や降水時の土壌の破壊を防ぐなどクリル諸島の自然を保護する上で重要な役割を果たしている。他方、クリル諸島では、経済特区の1つが創設それている。「クリル先進発展区」は島の開発にさらなる推進力を与え、観光の発展を刺激するクリル諸島への観光客の流れは容赦なく成長している。特別に保護された自然地域の環境リスクを予測し、観光客の流れを規制することが急務だ。レクリエーション活動が許可または許可されない地域を決定するために、できるだけ早く、自然の複合体への負荷を適切に分散する方法を学ぶ必要がある。これらの評価に基づいて、地域の生態学的な幸福と魅力を維持するための一連の対策を開発しなければならない。科学者たちはこの後、択捉島に渡り調査を続けた。(クリル自然保護区2021/8/11)

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