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根室--国後海底電信線「陸揚庫」31日に講演会 保存の課題話し合う

 北方領土問題に関する専門家会議の取り組みとして、根室市は31日、終戦まで根室国後島を結んだ海底ケーブルの中継施設「陸揚庫」の現地視察と、市民向けの講演会を行う。陸揚庫は国の文化審議会文部科学大臣登録有形文化財とすべきだと答申しており、市は保存のあり方を議論する一歩としたい考えだ。(北海道新聞根室版2021/7/29)

 専門家会議の中の「陸揚庫の保存と活用を考える分科会」としての活動。分科会の委員には文化庁文化財調査官の経験がある国交省国土技術政策総合研究所の長谷川直司シニアフェローら4人が任命されている。

31日は午前中に4委員が現地調査を実施。午後1時半から道立北方四島交流センターで講演会とシンポジウムを行う。

 第1部は長谷川氏が文化財登録の意義や保存に向けた考え方をテーマに記念講演をし、第2部のシンポジウムでは分科会の4委員が施設の保存や活用に向けた課題を話し合う。札大教授の川上淳氏、北海道博物館学芸員の右代啓視氏、根室市史編さん委員の桐澤国男氏、長谷川氏が登壇する。

 石垣雅敏市長は「根室北方領土問題について1番ふさわしい使い方について見識をいただきたい」と話している。講演会は入場無料。定員100人で申し込み不要。問い合わせは市北方領土対策課☎0153・23・6111へ。(武藤里美)

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