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サケの回帰を待つ国後島・ニキショロ湖 南クリル地区創設以来初めての稚魚放流から3年

南クリル地区の創設(1946年6月5日)以来、史上初めてとなるシロサケの稚魚200万匹が放流されたのは2018年6月15日だった。場所はラグンノエ(ニキシロ)に建設されたユジノ・クリルスキー・ルイブコンビナート社の孵化場。そして今年の秋、国後島の住民は本格的なシロサケの回帰を待っている。専門家によると、2025年にはラグンノエ湖(ニキショだ。同社のコンスタンティン・コロブコフ社長は「このプロジェクトは、ロシア水産庁との間で締結された、国後島水域における太平洋サケの人工養殖に関する合意の枠組みの中で実施されている。2017年の秋に、世界最高のメーカーから購入した設備で取り組みを開始した。孵化場の能力はシロサケとカラフトマスの稚魚2000万匹」と説明する。今年は6月11日、シロサケの稚魚をラグンノエ湖に放流した。稚魚はその後、水路を通って外洋に出る。ドミトリー・パストゥホフ主任技師は「シロサケの孵化には2~3カ月かかる。稚魚は毎日栄養をとるが、デンマークで生産されたビタミン豊富な乾燥のエサを使用している。やがてベルウヒナ川からラグンノエ湖に移動し、海洋環境に適応した後、オホーツク海に出ていく。その時の湖の水温は12度である」と話してくれた。1990年代まで、国後島にはシロサケとカラフトマスが群れをなして海岸に押し寄せていた。国後島では誰も孵化事業など考えなかったが、その時に択捉島にはすでに10カ所の孵化場が出来ていた。数年前、シロサケが国後島に近づくのをやめてしまった。その結果、シロサケとカラフトマスは姿を消した。(kurilnews.ru 2021/6/17)

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