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四島航路の新造船ネベルスコイ 寄港した択捉、国後、色丹で観光も

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北方四島航路の新フェリー「ネベルスコイ提督」号が初航海を無事終えた。ルートはサハリン・コルサコフ--択捉島--国後島--色丹島--サハリンで全行程4日かかった。各島に停泊中には観光スポットや施設を訪問できた。択捉島では2カ所の温泉施設、キトヴィ(内岡)の展望台、白い崖、バランスキー火山(指臼山)、国後島では「悪魔の指」や郷土博物館、色丹島ではクライ・スベタ岬(世界の果て岬=エイタンノット崎)、1943年までに建てられたシュパンベルク灯台(色丹島灯台)など。乗客の1人は「初めて海路でクリルに渡ったが、独特のロマンがあった。デッキから眺める素晴らしい夕日と朝日、美しい海、3の島を一度に訪問できること。船は新しく快適で、サービスも良かった」と感想を語った。船内には快適な設備が用意されている。2人部屋と4人部屋があり、シャワー付きバスルームのほかテレビ、テーブルも。食事は1日3食提供され、ソフトドリンク、紅茶、コーヒー、焼き立てパンを購入できるバーもある。客室従業員はベテランぞろい。ユリア・ウヴァロワはマリーナ・ツヴェターエワ号やイーゴリ・ファルフトジノフ号に乗船経験があり、今回「ネベルスコイ提督」号に採用された。「新しい船の乗組員に選ばれたことを誇りに思う。すべてが新しく、快適で乗客は満足している。この航路は島の住民や軍人が多いのはもちろんだが、最近は観光客が増えている」と話した。船のチケットはサハリンリーシングフロットの事務所やインターネット、出港前の船内でも購入可能。最も安いカテゴリーは片道3,600ルーブルだが、航空会社のチケット売り場で購入すると3,255ルーブルになる。北方四島航路用に建造されたもう1隻の姉妹船「パべル・レオーノフ」号は7月~8月にサハリンに到着する。(サハリン・インフォ2021/6/7)

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