北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

停電5日目の択捉島・瀬石温泉 町を管轄する軍に加え、行政府も復旧作業に参加

地下ケーブルのショートが原因で停電となり、5日目を迎えた択捉島の軍が管理する町ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)では、軍の対策チームが雪を掘ってケーブルをチェックするなど復旧に向けた作業が続いている。これまでに2.5kmのケーブルを確認した。20日からクリル行政府も作業に参加。20日の夜までには電力供給を再開できるとしている。択捉島では16日、雨が降り、気温はプラス5度まで上昇した。その後、急激に気温が下がったため、すべてが凍りついた。このため、同地区にあるディーゼル発電施設から延びるケーブルが破裂し、ショートしたのが原因とみられる。アパート14棟のうち、18日までに8棟が復旧したものの、まだ6棟が停電したままだ。クリル行政府のロコトフ市長は「町は軍の管轄だが、私たちの住民がそこに暮らしている以上、行政として現場を離れることは出来ない。追加のチームと特別な機器を送り、作業を進めている」と語った。同地区はクリリスク(紗那)から数十kmも離れた森の中にあり、復旧に時間がかかっている。(サハリン・クリル通信2021/1/20)

f:id:moto-tomin2sei:20210120145612j:plain

資料写真