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中部千島の新知島近海で新種のエイを発見 ロ日の研究者「6つ目のエイ」と命名

VNIRO(全ロシア海洋漁業研究所)とトムスク国立大学生物学研究所を含むロシアと日本の研究者チームがクリル諸島中部海域で新種のエイを発見した。発表によると、新種のエイはクリル諸島中部のシムシル島(新知島)の北部で漁獲された。頭部と胴部に3組の白斑があるこつから、「6つ目」と命名された。新種はアカエイの仲間だが、ロシア側が遺伝子鑑定結果を日本の研究者に送り、遺伝子配列がこれまで科学的に知られていなかったことから、学術的な新種という結論に達した。この発見に関する論文は国際学術誌「Zootaxa」に掲載された。北太平洋アカエイの多くは日本や米国、ロシアの海域に広く分布する。ロシア側の研究者アレクセイ・オルロフ氏は「この10年クリル諸島北部で調査しているが、そこでは見つかっておらず、クリル諸島南部にもいそうにない。おそらくクリル諸島中部にだけ分布している」と語り、今後はどの程度広く分布しているかを調査するという。(サハリン・インフォ2020/11/11)

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