近年、北方四島を含むクリル諸島の防衛を真剣に強化しているロシア国防省は、択捉島・国後島に展開している戦車大隊に最新のT-72B3戦車の配備を開始した。 T-72B3はロシア軍の最新兵器の一つで、その特徴は優れた照準機能とミサイル発射システムを組み合わせたこと。クリル諸島の海岸線を確実にカバーし、敵の上陸手段を破壊するだけでなく、小さな船舶を沈めることもできる。情報筋は、戦車の配備と要員訓練には1〜2年かかると予想しているが、最初のT-72B3戦車はすでに島に配備され、今夏にはドライバーの操縦、操作訓練が行われた。択捉島と国後島には第18機関銃・砲兵師団の部隊が配置され、そこには独立した戦車大隊が含まれている。また、2015年以降、クリル諸島ではUAV(無人航空機)ユニットの配備が進められている。シリアでの戦闘に使用されたOrlan-10ドローンも配備されており、UAVを活用して、海からの攻撃部隊の上陸を阻止する演習が行われている。クリル諸島ではUAVのタスクが増えている。(イズベスチャ2020/10/28)
